茨城新聞 2010/04/08(木)  いばらき春秋

唐突だが、衆院選の重複立候補についておさらいしてみる
▼小選挙区比例代表並立制は、立候補者に小選挙区と比例区への重複立候補を認めている。小選挙区で落選しても、一定の条件で比例区で復活当選できる仕組みだ
▼小選挙区の当選者は1人だが、同じ選挙区に複数の代議士が存在するのはそのためだ。本県7区に3人の代議士が誕生した昨夏の衆院選は記憶に新しい
▼小選挙区の死票をある程度救済できるのが利点だ。ただ、小選挙区の当選者と復活当選者の決定的な違いは、小選挙区は候補者への票だが、比例区は政党への票。つまり復活当選者は政党に負託された票で救われる
▼自民党に離党届を出した与謝野さんは、そこをどう考えているのだろう。党に見切りを付け、世論の受け皿づくりを目指す気概には共感できる。志にけちをつけるつもりはない。ただ引っ掛かるのは、ご本人が昨夏の総選挙で復活当選組だったこと
▼党への期待票で救われた身として、議員辞職して党に議席を返上するなら筋は通る。それもないなら今回の決起は党に唾(つば)するに等しい、と言い切るのは妄評だろうか。党に一票を託した有権者は何を思うだろう。(本)


今日の「いばらき春秋」に大きくうなずいてしまいました。
比例代表の意味を改めて考えました。
まさにそのとおり!