おひとりさまの老後おひとりさまの老後
著者:上野 千鶴子
販売元:法研
発売日:2007-07



先週3月28日日曜日につくば市男女共同参画室主催の講演会に参加しました。
講師は、ベストセラー「おひとりさまの老後」で有名な上野千鶴子先生。
過激なフェミニストで有名な上野先生ですが、興味津々で参加しました。

「私は東京都下からは講演の依頼がこないんです。つくば市は勇気ありますね」『石原都知事の天敵なんです。』

!!!!!
度肝を抜くような話で始まりましたよ。
61歳。いわゆるおひとりさま。
でも、自分の目と耳で現場を歩き抜いている。
偏った自論では決してない。

30代以上で夫なし子なしのおひとりさまはますます増えている日本社会。

施設にいる高齢者の方に「今、いちばんなさりたいことは何ですか?」と問う。
―――― 家に帰りたい… ――――

高齢者本人の思いと家族
の思いはイコールではないという。
デイケアもショートステイも家族ニーズ
施設はだれのためのものか?という投げかけ。
家族の中での老後は本当に幸せか?と問う。

おひとりさま用事業のパイオニア事例を紹介されました。
自然環境型 友だち村@伊豆
郊外型   COCO湘南@藤沢
首都圏型  かんかん森@日暮里
サービスハウス MOMO@厚木市
在宅支援型 このゆびとーまれ@富山

孤独死とすべてが言えるのか・マスコミにイメージをつくられていると彼女はいう。
「在宅ひとり死」という選択肢があってもいいと。

私は講演を伺いながら、高齢者にとって理想的な環境とは
いわゆる昔の大家族のようなものを想像しました。

たぶん、この問題に関しては、両方の様々なご意見があるかと思います。
介護当事者になってみなければわからないこと。
高齢者に自分がなってみないとわからないこと。
家族環境の違い。
そして、介護従事者の立場。
そういう中で、上野先生の見解も一理あると思えました。

地域格差がある中で、自分の足元にある「地域介護資源」を見出したい。

子育て支援と課題が似ていると感じました。

本人の口から聞く話には、本からは得られないものがありますね。
よい、機会をいただきました。